第3戦 『抗AGE』 さらば愛しき唐揚よ
こんにちは。唐揚げより竜田揚げが好きなカミオムです。
突然ですが、小学生の頃、誕生日には母が好物ばかりのメニューを作ってくれてました。
毎年かなりの確率で唐揚げとカレーライスが並ぶ事が多かったです。
それだけ好きな唐揚げ。
私の人生は唐揚げと共にあったと言っても過言ではないっ!
一人暮らしの頃は肉のハナマサで2キロの鶏胸肉を買って一気に揚げて冷凍し、毎日弁当にしていました。
まさか、そんな唐揚げと訣別しなければならない日がやってくるとは・・・
AGEとは
前置きが長くなりましたが、最近はまってしまつた「抗AGE」とは何か?
AGEとは終末糖化産物と言いまして、タンパク質に糖がくっついたモノ。
血糖値が高い状態が続くことにより、また食べ物から取り込むことによりどんどん蓄積されていきます。
これが体に色々と良くないらしいのです。
具体的に言うとまず老化の原因となります。
肌のシミ、しわ、くすみ。白髪、薄毛、抜け毛。
老化といえば今までは酸化が原因と思っていましたが、実は酸化とAGEがタッグを組んでいたそうです。
イメージ的には、酸化は『錆』、AGEは『焦げ』だそうです。
もちろん目に見えないところでも悪さをしており、癌、動脈硬化、骨粗鬆症、アルツハイマー、白内障・・・の原因になります。
食事に気を使ってる割には、ニキビなどお肌のトラブルが多かった私は、このAGEの仕組みを知って、長年の謎が解けました。
絶対、これじゃん!
体内のAGEを増やす原因としては、糖分の取りすぎとAGEを多く含んだ食物を摂取することなのですが、食べ物のAGEを増やす原因は高温の加熱です。
ちなみに、AGEをたくさん含む食品には、バーベキューチキン、ベーコン、フランクフルト、チキンカツ、ステーキ、ピザ、グリルチキン・・・そして、から揚げ。フライドポテトも、揚げることによって茹でた時の40倍になるのだ。
フライ物は全てダメな上に、高温加熱した油による過酸化脂質とAGEのダブルパンチで最悪。
スーパーで毎週、お世話になっていた安いコロッケやチキンカツなんて、もう・・・
はっきり言って全て、私の大好物でした!
(ガーン、ガーン、ガーン・・・・・・)
天ぷらも、フライも、どんだけ好きかってくらい食べてました。
うどんもほぼタヌキうどんか、天ぷらうどんだし。
ケンタッキーフライドチキンは子どもの頃からごちそうだったし、コロッケのキツネいろの衣を見ると幸せな気分になるのです。
ちなみに、カレーでよく使うアメ色の玉ねぎはモロAGEです。
1時間以上、美味しいカレーに不可欠と思ってせっせと炒めてAGEをどんどん増やしていたのです・・・くうーっ!
若い頃から、散々インドカレーを作って老化の後押しをしてたとは・・・
早速、AGEに対抗する策を調べ始め、いくつかkindle無料本を読み、一番良かったこんな本を買いました。
『老けない人の最強のおかず』
著者は糖質制限でも色々出している牧田善ニ先生。お医者さんです。
分かりやすくAGEの害を説明して、対策もしっかり立ててあります。基本的には、
・揚げ物を減らす(か食べない!)
・生→蒸す→煮る→焼く→炒める→揚げるの順で、害が増えることを意識
・市販のパンは食べない(マーガリンと糖質、というかもう茶色がダメ)
・糖質制限は当然だが、それだけではダメ。ステーキも焼かずに低音調理。
・・・まだまだあるのですが、長いので省きます。(自分で調べよう!)
とにかく言えることは
『私が、長年積み上げてきた料理の知識やレシピ、技術が全否定された!』
ということでした・・・は、ははは。
糖質制限を知ったときも、死ぬほど好きだったうどんを否定され、人生最大の危機を感じましたが(どんな人生だ?)その時はまだ、肉とチーズケーキがある!!と立ち直れたのです。
そしてステーキと唐揚げはフリーならまあ、いいや!
と毎日ファミチキやセブンの唐揚げ棒と仲良くやっていたのですが・・・
これって、思いっきり、AGE&サラダ油じゃん!
え?いきなりステーキもダメなの?・・・・・・・・・・・・(涙)
別に今まで平気で食べてたのですから、そんな知識は無視すればいいのですが、そこは健康オタクのサガ。
カラダに悪いモノを、ムザムザ食する訳にはいかんのだ!
と頭を切り替えて新食生活をデザインすることにしました。
(・・・何百回目だろうか、このパターン)
とあるビジネスセミナーで「成功する人とは、何かの方法に固執せず、違ったな、と思うと直ぐに捨てられる人だ」と聞いたことがあります。
私の場合、本業では中々その境地に立てないのですが、健康法に関しては一流といえるではないか?(自分で言うな)
そんな訳で、最近は昼は鯖缶、夜もなるべく生の魚、低温で蒸した鶏胸肉、野菜スープなどを食べております。
で、二週間ぐらいたった感想としては・・・
・・・・あれれ?
意外と、結構美味しいじゃん・・・と驚いています。
ステーキはジップロックに入れて、低温のお湯で柔らかくできたし。
蒸し鶏も思いのほか、おいしいし。
刺身は前から美味しかったし。
懸念のカレーも、野菜それぞれを低温調理して、ミキサーでペーストにして植物油の入ってないカレールウ(ディナーカレーあたり。定番のバーモントカレーやゴールデンはアウト)をお湯で溶かし合わせて最後に少しだけ煮ればいいそうです。
・・・ん?
改めて考えると、飴色に炒めて長時間煮込む意味ってあったんだろうか・・・?
煮込めば煮込むほど美味しくなるだろーと言う先入観だったのかも・・・
そういえば、ササっと作るタイカレーもめちゃくちゃ美味しいもんね!
インドカレーでも、玉ねぎはすりおろすレシピもあるし・・・
うおっしやー、カレーはまだまだ救いがありそうだわ!
こんな調子で、今までの食生活を組み直しています。
これが意外と楽しく、NG料理をいかに攻略していくのかも健康オタクの醍醐味なのであります。
評価★★★★☆
現代の食生活で植物油と加熱を排除するなんて、どう考えても激ムズで、不可能だと思いますが、あえてそれに挑むのもまた、人生!
(でも、毎日、鯖缶と刺し身を食べてれば意外と簡単かもしれない・・・)
わが愛しき唐揚げを、今までのように無条件に愛せなくなった悔しさ故に★4つとします。
(いずれ、攻略するから待っててね〜!)
次回、番外編
如何にして、カミオムは強敵(と書いてトモと呼ぶ)と闘って来たのかシリーズ第一弾『ああ、うどん!』
お楽しみに!